◆2021年12月の営業予定◆
アウトレット陶磁器の詰め放題開催!
当店の年に一度の大イベント。
陶磁器アウトレットの詰め放題をスタートしました!
アウトレット2年分!?
今回の開催について・・・
コロナの影響で2年連続中止となった有田陶器市。
中止が決まった数日後。
その影響で陶器市で販売予定だったアウトレット2年分を販売できなくなった窯元の当主から電話が入った。
その際、一部引き取りを相談された。
一部・・・
引き取り相談を受けて悩んだことが2点。
その1点が、「一部」という言葉だった。
この窯元を毎年見てきたので分かること。
それは、2点以上の組み合わせで1点の蒸し碗などが多い窯元だということ。
整理されているわけではない、積み上がった器のケースから一部引き取っても、「蓋だけ」「ソーサーだけ」などとなり当店も、その他の引き取り会社もどちらにとっても使えない器が多数でることになると安易に想像できた。
きちんとセットになれば、手描きされたちょっと訳ありだけれど十分美しい器が誰かの食卓で永く楽しんでもらえるはずのもの。
それが、ごみになってしまうこと。
蓋ものなどの多くが結局はペアができず廃棄されるしかなくなる可能性が高いこと。
それは誰にとっても器にとっても望まない状態。
それを防ぐ方法は・・・
器の行方・・・
もう1点は・・・
他の会社が引き取った器は、どのように扱われるかということ。
アウトレットの器がどのように扱われ売られているかを何度となく目の当たりにしてきた。
大切に包まれることもなく販売先にまで運ばれ、店頭に出るころには器たちは欠けや表面は傷だらけ。
きっと、引き取らなかった分はそうなるのだと確信していた。
もし自分なら・・・
器1点1点、紙等を挟んで新聞で包み少しでも綺麗な状態で持ち帰る。
器の利用法、盛り付け方などをお客様と話しながら提案。
格安で本物のハイクォリティーな有田焼を一人でも多くのお客様に引き継ぐ。
器離れと呼ばれる時代。
本物の器を一人でも多くの人に体感してもらい「器って面白い!」「器で食卓が大きく変わる!」「器を楽しまないともったいない!」と気付いてもらえるよう努めること。
気付いてもらい、日本製の良い器を気軽に楽しむ人を増やすことしか結果的に窯元が消えるのを止めることはできないのではないか?そのために今の自分にできるは・・・
「君の本気度を見せてみろ」
当店としても引き取れる経営状態ではありませんでしたが、当店を作ったのは・・・
「有田焼や波佐見焼の窯元がなくなるのをこれ以上見たくない。それを防ぐために何かしたい」その思いだけではじめたお店。
そして、今回相談いただいたのは有田で200年以上の歴史ある窯元であり、鍋島藩のお抱え窯でもあった崋山窯。
そんな窯元から引き取り相談を受けた時、有田の陶器の神様に試されている気がしました。
「君の本気度を見せてみろ」と。
結果、窯元の希望する全点を引き取ることに。
そんなこんなで今に至る詰め放題。
26日で終了の予定です。
参加したお客様から「お店大丈夫?」の声が次々・・・
今年は何とか年を越しますが、
来年の今頃年を越せたらいいな・・・( *´艸`) (笑)